
GA4・Search Console・タグマネージャーの権限管理|退職・委託終了時の棚卸し手順
SEO編集:株式会社AO
サイト運用を外部へ委託すると、GA4、Search Console、Googleタグマネージャー(GTM)に担当者や制作会社の権限が増えていきます。退職や契約終了のたびに個別対応するだけでは、誰が何を変更できるか分からなくなります。三つの製品を一枚の台帳で確認し、必要な権限だけを残す手順を整理します。
- GA4・Search Console・GTMで確認する権限の違い
- 退職・異動・委託終了時の安全な解除順序
- 管理者不在と過剰権限を防ぐ棚卸し方法
三つの製品で管理単位が違う
| 製品 | 主な管理単位 | 強い権限 | 棚卸しの要点 |
|---|---|---|---|
| GA4 | アカウント/プロパティ | 管理者、編集者 | 上位から継承する実効権限と費用・収益データ制限を確認 |
| Search Console | プロパティ | 確認済み所有者、委任された所有者 | 画面上の削除だけでなく所有権確認トークンも確認 |
| GTM | アカウント/コンテナ | 管理者、公開 | 編集・承認・公開を分け、社内管理者を複数確保 |
GA4はアカウントからプロパティへ権限が継承され、ユーザーの実効権限は複数の付与元を合成して決まります。プロパティだけ権限を下げても、アカウント側の強い権限が残れば制限できません。Search Consoleは所有者、フルユーザー、制限付きユーザーがあり、確認済み所有者はサイトやDNS等の確認トークンを持ちます。GTMはアカウント権限に加えてコンテナの閲覧・編集・承認・公開を分けられます。
権限台帳の作り方
台帳は「メールアドレス、所属、社内・外部、対象製品、管理単位、直接付与か継承か、役割、付与理由、承認者、開始日、終了予定日、最終確認日」を一行で記録します。共有アカウントだけで運用せず、操作した人を追える個人アカウントまたは会社管理アカウントを基本にします。
- 会社が管理する担当者を製品ごとに最低二名決める。
- 各管理画面から利用者一覧を取得し、台帳と照合する。
- 閲覧、分析、設定変更、公開、ユーザー管理のどれが必要か業務単位で判断する。
- 外部委託は対象プロパティ・コンテナに限定し、終了予定日を入れる。
- 強い権限を残す理由と承認者を記録する。
退職・委託終了時の手順
- 対象者が所有するダッシュボード、探索、タグ、変数、連携先を確認し、必要な成果物を引き継ぐ。
- 社内の後任管理者がログインでき、ユーザー管理と公開操作を実行できることを確認する。
- GA4はアカウントとプロパティの両方、GTMはアカウントと各コンテナを確認して権限を解除する。
- Search Consoleはユーザー一覧から削除し、確認済み所有者なら未使用の所有権確認トークンも特定する。
- DNS、HTMLファイル、metaタグ、GA4またはGTM経由の確認方法を不用意に消すと他サービスへ影響する場合があるため、対象を照合してから除去する。
- 解除後に対象者の権限が残っていないこと、計測とタグ公開が継続していることを確認し、日時と実施者を記録する。
四半期棚卸しの進め方
四半期など自社で決めた周期に、利用者一覧と契約・在籍情報を照合します。「ログインできるか」ではなく「現在の業務にその権限が必要か」で判定します。GTMの公開権限、GA4の管理者、Search Consoleの所有者は重点対象です。変更履歴や所有権履歴も確認し、覚えのない追加や不自然な変更があれば、単なる整理として処理せずサイトとアカウントの安全確認へ切り替えます。
権限棚卸しチェックリスト
- 会社管理の管理者を各製品で複数確保した
- 個人メール、退職者、契約終了会社が残っていない
- GA4のアカウント権限とプロパティ権限を両方確認した
- GA4の継承権限と費用・収益データ制限を確認した
- Search Consoleの所有者と確認方法を記録した
- 不要な所有権確認トークンを対象者と照合した
- GTMの編集・承認・公開権限を業務に合わせた
- 外部委託の付与理由と終了予定日がある
- 解除前に成果物、連携、後任の動作を確認した
- 棚卸し日、承認者、変更内容を記録した
よくある質問
制作会社には管理者権限が必要ですか?
常に必要とは限りません。担当作業がレポート閲覧、設定変更、タグ公開のどこまでかを分け、必要な管理単位に最小限で付与します。ユーザー追加や権限変更まで委託する場合は、承認手順も決めます。
Search Consoleからユーザーを削除すれば完全に解除できますか?
確認済み所有者は、所有権確認トークンによって再び確認できる場合があります。Google公式ヘルプの案内どおり、ユーザー削除に加えて、その人が使ったトークンと確認方法を確認します。
管理者は一人に絞るべきですか?
強い権限を広く配るべきではありませんが、唯一の管理者が不在になるリスクもあります。GTM公式ヘルプも追加の管理者確保を勧めています。社内の複数名を指定し、利用記録と承認を組み合わせます。
参考にした公式情報
公式情報の確認日:2026年10月26日。管理画面や役割名は変更される場合があるため、実施時に各製品の公式ヘルプと画面を確認してください。