
サイトリニューアルのリダイレクト設計|旧URL対応表と公開前チェック
Web制作編集:株式会社AO
更新:(判断例・確認手順または説明情報を見直し)
リニューアルで見た目が整っても、古い検索結果やブックマークから必要な情報へ辿れなければ、訪問者の目的を妨げます。公開直前に転送先を決めるのではなく、旧URLの役割と新サイトの内容を対応表で管理しましょう。
- 旧URLを漏れなく集める方法
- 転送・統合・廃止の判断基準
- 公開前後に行う転送テスト
旧URLは複数の資料から集める
現在のサイト内リンク、サイトマップ、アクセス解析、Search Console、サーバーログなど、利用できる情報を組み合わせます。資料ごとに取得期間と対象範囲が異なるため、一つの一覧だけで完結させないようにします。PDFやキャンペーンページも対象に含めます。
Google公式資料では、恒久的な移転には301や308などの恒久リダイレクトを使い、一時的な移動とは区別しています。実装方式はサーバーや配信構成に合わせ、転送先が意図した内容を返すかを確認します。
転送先は内容の対応で選ぶ
| 旧ページの状態 | 対応方針 | 確認点 |
|---|---|---|
| 同じ内容が継続 | 対応する新URLへ転送 | 説明や申込機能が維持される |
| 複数ページを統合 | 内容を引き継ぐ統合先へ転送 | 旧ページの主要な疑問へ答える |
| 目的が変わる | 利用者の期待に合う扱いを検討 | 無関係なトップへ一律転送しない |
| 廃止し代替がない | 適切な終了・削除対応を設計 | リンクとサイトマップも整理 |
| URLを維持 | 転送を追加しない | 公開後にそのURLで閲覧できる |
対応表から公開テストへ進む
転送があるから内部リンクを旧URLのままにしてよい、とは考えません。直接新URLへ辿れるように更新し、転送は外部からの古い入口を受け止めるためにも使います。
- 旧URL、新URL、旧ページの役割、対応理由、担当者を記入する。
- 表記ゆれ、末尾スラッシュ、パラメータ、関連ファイルの扱いを確認する。
- 検証環境などで転送を設定し、旧URLから最終到達先までを確認する。
- 循環、多段転送、存在しない転送先を修正する。
- 本文リンク、ナビゲーション、canonical、サイトマップを新URLに合わせる。
公開後は古い入口から確認する
アクセスの多い旧URLや問い合わせへつながるページを優先して監視します。エラー記録には、旧URL、発見元、想定先、実際の応答、修正日を残します。検索への反映には時間がかかる場合があるため、公開直後の順位変動だけで転送の成否を判断せず、実際の応答と内容を先に確認してください。
旧URLから最終到達先まで確かめるテスト表
公開テストでは、新しいページを直接開くだけでなく、古い入口から実際にたどります。以下はURL移行の判断と検証を揃える例です。転送対象を一括でトップページへ向けるのではなく、旧ページの目的を引き継げるかで決めます。
移行パターン別に合格条件を定める
| 旧ページの状態 | 予定する処理 | HTTPの確認 | 内容の確認 |
|---|---|---|---|
| 同じ内容を新URLへ移動 | 対応ページへ恒久転送 | 途中の転送と最終200 | 画像と主要説明が揃う |
| 複数の記事を統合 | 内容を継ぐ記事へ転送 | 循環と余分な経由がない | 旧記事の疑問に答える |
| 同じURLを維持 | 転送を追加しない | 同じURLで200 | canonicalと本文が正しい |
| 商品やサービスを終了 | 代替案内の要否を判断 | 意図した終了時の応答 | 無関係な案内へ誘導しない |
| PDF等を移動 | 対応ファイルへ転送 | ダウンロード先を取得可能 | 必要な資料と版が一致 |
| 転送先を再変更 | 最終URLへ整理 | 多段転送が残らない | リンクも最終URLを参照 |
実施と確認の手順
- 旧URL、予定先、処理理由、担当者、確認結果の列を用意する。
- アクセス解析や検索結果、サイトマップ等から旧入口を補完する。
- 重要ページは表記差やパラメータの扱いも確認する。
- 検証環境で設定し、旧URLから最終到達先までの応答を記録する。
- 公開後に本番URLを同じ手順で取得し、本文と操作を確かめる。
- サイト内のリンク、canonical、サイトマップは最終URLへ揃える。
404をすべて転送へ変えることが正解とは限りません。適切な代替がない場合は終了状態を明確にし、必要な案内を提供します。転送は公開直後の一時作業で終わらせず、古い外部リンクや利用者の入口が残ることを踏まえて管理してください。
転送テストで不具合を見つけた場合の確認表
問題を見つけたら、旧URL、途中の応答、最終到達先を分けて記録します。ブラウザーのキャッシュだけで判断せず、本番サーバーの応答も取得して確認してください。
| 見つかった問題 | 最初の確認 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 元のURLへ戻り続ける | 循環する転送ルール | 競合する設定を見直して再取得 |
| 途中のページで停止 | 転送先の公開状態 | 最終ページの応答と公開設定を修正 |
| 無関係なページへ移動 | 旧ページと移行先の内容 | 内容を継承する適切な到達先を再選定 |
| 計測用の値が消失 | パラメータの扱いと配布経路 | 計測担当と必要な保持条件を確認 |
ルールの変更後は、修正対象だけでなく同じ規則に一致する別URLも確認します。影響が大きい変更には切戻し方法を用意し、実施日時と本番での確認結果を対応表へ残してください。
実施前のチェックリスト
- 旧URLを複数の資料から集めた
- 転送先を選んだ理由が記録されている
- 循環・多段転送・転送先エラーがない
- 内部リンクとcanonicalを更新した
- 公開後に旧URLから確認する担当がいる
よくある質問
すべてトップページへ転送してよいですか?
旧ページの内容と対応しない転送は、訪問者が目的を達成できなくなります。可能なら内容を引き継ぐ適切なページへ対応づけます。
URLを維持するなら移行確認は不要ですか?
同じURLでも内容や公開設定が変わる場合があります。表示、canonical、リンク、フォームなどを公開後に確認してください。
参考にした公式情報
公式情報の確認日:2026年10月20日。本文の比較表・手順・記入例は、公式情報を踏まえたAO編集部の実務向け整理です。記載の試算は実績や成果保証ではありません。